北海道の観光

雄大な大地を走りぬけろ!北海道を満喫できるドライブコース

北海道の沿岸を時計回りで一周すると、日本海・オホーツク海・太平洋沿岸を眺めながら2,676キロのドライブとなります。内陸に入ると、地平線が丸く見える一直線のドライブを楽しむこともできます。とびっきりの北海道に会いに行けるコースをご紹介します。

村道猿払サエヌカ線は道が空に消えていきます

16567691469_2fa587a532_z
札幌を起点とする国道274号を北上すると、終点がオホーツク海の浜頓別町になります。274号は北海道の内陸を北上する国道で最も長い道になります。浜頓別町の街中で国道238号と交わり、今度はオホーツク海を右手に見ながら日本国の最北端宗谷岬に向かいます。
浜頓別町の北部は猿払村で、日本で最北の村となります。この村に、エサヌカ原生花園があり、海に沿って続く道はほとんど通る車かありません。しかし、舗装された8キロメートルの直線道路が続いております。村道なので、国道238号から入らなければなりませんが、地元の人に聞いておかなければ小さな標識なので分かりません。そのために、より車が少ないのです。
周囲は360度見渡せる広大な原生花園で、季節ごとにエゾカンゾウ、スカシユリ、ハマナスなど野草の花々が咲き乱れます。鹿や十文字キツネたちと遭遇することもあります。コマーシャルに使われる道ですが、舗装道路の中央に車を止めても後方からのドライブしてくる車が無いので、ゆっくり撮影ができます。前方は果てしなく続く道が空と重なり、消えていく様が幻想的に映り思いっきり叫びたくなります。"

最北稚内を目指す道道106号の抜海原生花園

wakkanai
北海道の日本海沿岸を国道232号で北上すると天塩町があります。北海道で第二位となる天塩川の河口の町です。232号は、この町から内陸に入り稚内を目指します。お薦めしたいのは、この町を起点する道道106号に入り、更に日本海沿岸を通って稚内を目指すドライブコースです。この道は電柱やガードレールも無い原野の中を延びているのです。道路の左側には日本海、日本海の向こうには利尻富士が浮かぶように見えますし、晴天であれば礼文島の島影も見えてきます。そうして、右手はサロベツ原野が広がります。
天塩の町を過ぎると、すぐに風力発電のプロペラが28基沿道に並ぶのが見えてきす。大自然の中で、28基ものプロペラが回る様は壮大なドラマを見ているようです。「夕来」の地区を通る時には最も利尻山が間近に見えます。特に夕陽の時に通過すると、車を止めて日没と日没後のシルエットを楽しむと良いでしょう。
そうして、このコースのベストポイント「抜海原生花園」に入ります。抜海岬から稚内坂ノ下までのコースで、駐車場や遊歩道が一切ありません。知る人ぞ知るマニアックな原生花園で、エゾカンシユリの大群落地とノハナショウブの群落があるのです。独り占めした気分で、彼女とのドライブを楽しむことができます。

開陽台を目指すミルクロード

ushi
北海道の雄大さを実感できる「地球が丸く見える」場所があります。「水平線が丸く見える」場所は多いのですが、地球が丸く見える場所は中々お目にかかれません。北海道の東に中標津町があります。この町の南側が別海町で、11万頭の牛で生乳生産量日本一を誇る酪農王国です。
中標津町には、この町の象徴ともいえる標高270メートルの開陽台があります。この山から見下ろすと、美しく広がる格子状防風林(北海道遺産に登録されています)の先に、330°地球が丸く見える地平線が広がります。そうして、開陽台から降りてくると、そこにあるのはどこまでも続くまっすぐな道があります。この開陽台を目指す道がお薦めのドライブコースです。
「牛乳を出荷するタンクローリーが走る一直線の道」から「ミルクロード」と言われています。中標津町をはじめ、周辺地域に複数存在する道路の総称なのです。特に、中標津町の星座観察ポイントであり開陽台への道はベストです。この道をドライブすると、なだらかなアップダウンがアクセントになっているからです。車のフロントガラスに映る風景が、時には濃い森林となり、それが過ぎると青空いっぱいに移り、そうして地平線が飛び込んできます。

Posted in 北海道の観光Comments Closed